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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

みどりいろのつりがね

 

プロイスラーと彼の作品『クラバート』の表紙画を描いたホッツィングのコンビによる絵本。イワンが畑で見つけたみどりいろの釣鐘は、美しい音色で村人たちを癒す希望の音色で鳴りました。うわさを聞きつけた皇帝は、すばらしい鐘をわがものとしようとしますが、鐘は重くなりどうしても動かせません。腹をたてた皇帝は鐘を破壊させます。しかし、皇帝の去った後、そこには小さな緑色の鐘がたくさんあり、みんなをその鐘をわけあいます。昔話のような展開で、中学年以上の読み聞かせでも使えそう。絵の魅力も大きい。