児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

こたつ

 

晦日から元日、こたつに集まり過ごす家族のようすを、会話ことばでつづります。真上から眺める構図が独特でおもしろい。

おばあちゃんはお茶飲んだり、お父さんは新聞読んだり、こうたくんは宿題を、といった日常から、お母さんとみんなでおせちの下ごしらえや年賀状書き。なんでもこたつを囲みます。そして、除夜の鐘を聴きに出かけてしまうと、ねこが丸くなってひとりじめ。

友だちや親せきが訪れて、おせちやおもちゃを広げるさまは壮観で、細かく描きこまれた年賀状や新聞記事を、1つひとつ見ていくのも楽しい。 (は)