児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

かぜがふいたら

 

こわい顔をつくるのが得意なぼく。となりの猛犬も逃げ出すくらいだ。

毎日練習するうち、あるひ最大級にこわい顔ができた。ところがその時、風が吹いて、そのまま戻らなくなってしまった!困ったぼくは、ものすごく恐ろしい顔のまま、銀行に勤めるお父さんのところへ相談に行った。

するとそこでは、銀行強盗が父親にピストルをつきつけているまっ最中!ふり向いた強盗は、ぼくの恐ろしい顔を見たとたんひるみ、そのすきにお父さんが犯人にとびかかった。こうして、ぼくとお父さんはヒーローさ。だけどその晩、ニュースのインタビューを受けるお父さんがこわい顔をして見せたとき、風がさっと吹いて・・・。

読み聞かせには中学年くらいから。 (は)