嵐が近づくなか、おさない兄と妹が手をつなぎ、海へむかいます。
風と雨と、岩に打ちつける波、それらを体じゅうで感じます。引きかえした方がいいかな、まだいけるかな、と確かめ合いながら。
突然、ゴロゴロ、ドーン!という雷の音。ふたりは走り出す。早く家に帰らなきゃ。
びしょぬれのふたりを迎える母親、あたたかい家。
夜通しあれくるった嵐が明けて、ぼくらはまた海へ行く。空は晴れ渡り、海はすっかりおだやかな表情です。
荒れくるう波のしぶきや、暗く重たい色に変化する空の表現がすばらしいです。こわいもの見たさの冒険心と、守られる場所へ帰れる安心感に、心が満たされます。 (は)
