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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ミンティたちの森のかくれ家

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

  • 作者: キャロル・ライリーブリンク,中村悦子,Carol Ryrie Brink,谷口由美子
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: ハードカバー
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(小学校高学年以上)

1930年。アメリカは不況の嵐の中で、ミンティとエッグズのパパも仕事をなくした。家を追われた家族は、エマおばさんを頼って自動車で旅をするが、途中で車は故障。たまたま見つけた無人の夏の別荘に宿を借りることにした。のんきなパパとエッグスは、きちんと使えば大丈夫と気楽に構えるが、しっかりもののミンティだけは、きちんとお金をはらわなくてはと気をもんでいる。そんな時、森に迷い込んできた少年ジョーに会う。病気のパパを助けてくれたジョーは、実は義父と折り合いが悪くて家出中の少年だった。パパは、おかあさんに無事を知らせることを条件にしてジョーも受け入れる。車に乗せてきた食料品と、湖の魚で、楽しい暮らしが始まり、パパは、懸賞に応募してお金もうけを考えるが、うまくいかない。そんな中、怪しい二人が雪で家に避難してきた。逃走中の強盗犯!? 夢見がちのパパとしっかりもののミンティ、あまえんぼのエッグズに、意志の強いジョーそれぞれのプライドが、キイポイントになっているのは、開拓時代のアメリカの雰囲気か。文句のつけようがない大円団で物語が終わり、読み手をほっとさせてくれる。