- 作者: キャロル・ライリーブリンク,松本春野,Carol Ryrie Brink,谷口由美子
- 出版社/メーカー: 文溪堂
- 発売日: 2017/11/28
- メディア: 単行本
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まさかの女の子バージョンロビンソン漂流記で赤ちゃん付! リアルに考えたらありえないけど、とても楽しい設定。主人公メアリは、赤ちゃん大好き、お料理やそうじもできるしっかりもの。10歳の妹ジーンと一緒に、オーストラリアに先に移住したお父さんのところに向かうために船旅中。ところが、途中で海が荒れ始め、普段からよその赤ん坊の面倒をみているメアリは、船室に残されていた赤ちゃんを連れだして逃げると、救命ボートに乗せられる。そこにもうすぐ2歳の双子の男の子と、1歳のアンも渡されたところで、両親が来る前に波が来て、子どもだけで海に流されてしまう! 船の中に粉ミルクを見つけ、ランブで水を温めて赤ちゃんに与え、幼児の面倒を見ながらやっと島にたどり着く。安全な住まいを見つけ、赤ちゃんたちに危険がないように囲み頑張る中で、ついに他にも人間がいることを見つけますが、それは子ども嫌いの男性ピーターキンさん。家事を引き受けることで、やっと赤ちゃんのミルク用に、ヤギのミルクをもらえることになりますが前途多難で、かばってもらうこともできません! しっかりものの女の子が、きちんと赤ちゃんの面倒を見て、ダメダメ男も改造、もちろん最後は救助が来て、船は無事という都合が良すぎるハッピーエンド。ミルクはあげても、おむつ替えシーンがないなど、いかにもだけど、立派に自分でやってみたい小学校中級くらいの子どもたちの夢を、直球で叶えてくれ、喜ばれそう。