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海駆ける騎士の伝説

 

海駆ける騎士の伝説

海駆ける騎士の伝説

 

 海から来た騎士を見ると死んでしまうという伝説のある海岸の村。12歳のアレックスと姉のセシリアは、あろうことか海から来た騎士ロバートを一晩家にかくまった。無実の罪で追われるロバートを心配し、二人はあるはずのない海の道を発見し、二重写しのようになったもう一つの世界へとわたる。そこで陰謀に巻き込まれた少年王エヴァラードと出会う。悪辣なおじタワーウッドによりエヴァラードは幽閉。ロバートも危機に! 作者のデビュー前の作品。ちょっと筆が走っているところはあるが、アレックスと少年王の反発と友情。セシリアとロバートのロマンスなどの“決め”描写がきっちりしてるところはさすが。軽く読める。