彫刻家の父が海外へ仕事でいくため、よく知らない叔母のリビーに、突然あずけられることになったエリザベス。リビーは、亡くなった母の姉だ。叔母の家で、200年前の少女ズィーの肖像画を見る。独立戦争のため、父母をなくし、両手にやけどを負ったというその少女は、エリザベスそっくりで、彼女はズィーの思いの中に入る。ズィーもエリザベスも空想好きで不器用という設定だが、家畜を逃がすほどの空想好きが、開拓時代に許される?と正直いって考えてしまいました。大草原シリーズのローラなど、おてんばでも、それを抑えて、家事を懸命にやっている。また、隣人同士が戦う愚かさも、自分の家が焼かれると、コロッと戦う気になってしまうのも微妙。全体的には、歴史への思いがあり、おもしろいのだが、ひっかかる部分がある本。