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わからん薬学事始2

 

わからん薬学事始2

わからん薬学事始2

 

 万年留年の嵐がやっと卒業と大学合格を果たした。だが、入学金が払えない。ケチだという叔父の牧場に行き、草多は竜骨の力を借りて牛の胆石(漢方薬になる)を手に入れて支払いにあてようとする。胆石はとれなかったが、嵐は牛の治療の中で、動物との距離の取り方を学び、順調な大学生活をスタートさせることができた。胆石の声をきけたことで自信をつけた草多は、真赤と真白(ブランカ)のわだかまりを解くべく、真白だけを母親が連れて行った夜を目撃していた琥珀の中のみつばちの声をきくことにもチャレンジ。これも成功させ、二人の誤解をといた。だが、秀有の会社が万能薬をつくっていることをきいて焦りを感じはじめる。