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ベッツィ・メイとこいぬ

 

ベッツィ・メイと こいぬ

ベッツィ・メイと こいぬ

 

 6歳の女の子ベッツィ・メイのささやかな日常を舞台とした短編集。読んであげれば5歳児くらいにとても喜ばれそう。初めてひとりでポストに手紙を入れに行くことになった誇らしさ、だけどいざポストに着いたら入口に手が届かない困惑。それをちゃんと助けてくれる(自分で入れられるように)ご近所さん、など、小さい子の気持ちがよく出ている。怖そうなおばさんに偏見をもったり、ビスケットを食べちゃった犬を怒ったり、と、誤解ではじまって仲良くなるパターンがやや多すぎ? の面もあるけど、その気はなかったのに、次々と悪いことをしてしまうあたりとか、幼児の共感をよびそう。