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防災教室 災害食がわかる本

 

防災教室 災害食がわかる本

防災教室 災害食がわかる本

 

管理栄養士の筆者が、災害時を生き抜くためには何と言っても「食」が大事、いかに普段どおりに、食べ慣れている好きなものを、おいしく温かく食べられることが身も心も元気にしてくれるか、ということを教えてくれる。
始めに「もしものとき くらしはこう変わる!」という見出しで、ライフラインの復旧まで最大2か月かかる間の暮らしと食事の状況を関連付けてコンパクトに解説。日ごろの備えの大切さがイメージしやすく、すぐにでも始めねば!という気になる。

備えるこつは、普段のものを多めに備えるローリングストックと分散備蓄。日常的に使いながら買い足し、あらゆる部屋や場所に備蓄する、ということです。なんと言ってもまずは水。主食、おかずに野菜やおかし、調味料も大事。実際の商品写真が豊富で巻末に商品提供の会社情報もあり、さながら災害食のカタログのようです。宇宙食自衛隊食の製法で作られたという商品は興味津津。備蓄食材を使ったレシピも紹介する。少ない水でご飯が炊ける「お湯ポチャ調理」というのがあります。パッククッキングとも言われていて、この本ではないですが焼き鳥の缶詰を使ったチキンライスを作ってみたところとてもおいしくいただけました。ぜひお試しください。