フィリピンの画家による昔話風のおはなし。大きな宝石がついた金の首飾りを持っているからすがうらやましいめんどりは、懸命に頼んで一晩だけ首飾りを貸してもらいます。首飾りのおかげでまわりから褒められためんどりは、返したくなくなる。ひよこに本物を土の中に隠させ、偽物を返しますが、偽物はすぐに壊れてだましたのがわかってしまいました。怒ったからすは、返さないとひよこを毎日一羽さらうといいますが、ひよこたちはどこに埋めたかわからなくなってしまった。それで今でも、一所懸命めんどりは土を掘り返してさがしているし、からすはひよこをさらっていくというもの。ステンドグラス風のデザインだが表情のある絵がとても魅力的。でも、さらわれてしまうひよこがちょっとかわいそう。一緒に土の中をさがしてあげたくなります。