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ぞうのドミニク

 

ぞうのドミニク (福音館文庫 物語)

ぞうのドミニク (福音館文庫 物語)

 

 物語としては素直な展開のファンタジーなので、読みなれている子なら小学校中級でも十分楽しめる。ドミニクは、薬局の看板がわりの白い陶器のゾウだが、薬局が名前を変えた時に屋根裏部屋に仕舞われてしまった。何年ものち、その家の男の子ピーニョはドミニクを見つけて、きれいにあらって本箱に飾ります。ところが、自分が飲みたくない大きくなるビタミン剤をドミニクの口に入れて隠していたら、なんとドミニクはどんどん大きくなっていきました。そしておしゃべりの仕方や、動き方までおぼえたのです。おしゃべりができる大きな象の友だちができたピーニョは大喜び。ひょっとしたらこんなことがあるかも、とドキドキさせてくれる楽しい物語。