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ワーキングガール

 

ワーキング・ガール―リディの旅立ち

ワーキング・ガール―リディの旅立ち

 

 アメリカ版「おしん」のリディの物語。リディは、行方不明になった父を待ちながら小さな小屋で暮らしているが、母親は父が消えてからおかしい。ついに家を出、リディを宿屋に、弟チャーリーも奉公に出してしまう。裏で叔父が糸を引いているようだが、リディにはなすすべもない。働き者のリディは、家の借金を返すために死にもの狂いで働き、よりお金を得るために女工に転職する。社会主義的な思想を持つダイアナをはじめとした7さまざまなルームメイトに囲まれ、リディは読書の喜びに目覚めた。しかし、労働条件は悪化。肺をやられる友人、母の死、弟の独立、おじによって売られてしまう我が家、数々の苦しみの中で、リディは自分の道を選んで進む決意をした。リディのパワーが魅力で、わき役たちもなかなかいい。