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ルドルフとノラねこブッチー

 

ルドルフシリーズ5冊目。今回は、飼い主が引っ越した後にノラ猫になったブッチーが、元の飼い主の引っ越し先に行こうとする冒険談ではあるけれど、全体的にちょっとテンポが悪い感じがした。そもそも5冊目なので登場人物が徐々に増えているので、そこのやり取りやら新キャラ登場などで、なんとなく物語が進み、行先さがしのやり方は感心したけど、クライマックスになると思いきやのブッチーの前の飼い主との出会いについては具体的に書かれていない(ルドルフ視点だから?)と、なんとなく盛り上がらない感じがした。おなじみのルドルフやイッパイアッテナの姿を見て楽しむ感じ? 1~3冊目は楽しかったけど、4冊目からちょっとイマイチで、期待して読み始めただけに残念。ルドルフも、猫としてはそろそろ大人になる年齢の気もするし、ここらで「相変わらずだね」じゃなくて「変わったな、大人になったね」と彼に言ってみたいです。