かわいい雰囲気の造本だが、内容はちょっと複雑で刺激的。ちょっと読解力が必要な本かもしれない。マザーグースから入って女の子は〝おさとう”と言われる。男の子は変なことをしても「男の子っておバカよね。」と許されるのに、女の子はお利口であることを要求されるというのは、確かにその通り! また、赤ちゃんが泣くと、お母さんは女の子には「大丈夫、怖くないよ」男の子には「ごめんね、怒らないで」と声をかけるという心理学の実験結果があること。無意識のうちに差別の子育てが始まっているって恐ろしいですね。そして女の子が周りに同調したり、相手に譲ることを求められ、まっすぐになかなか進めないという悩み。いまだに解決していないことは間違いありません。この本は、今、こんな感じじゃない? という語りかけで、だから何かをすべきというお説教ではないところが良いけれど、だからこそ、自分の生き方は自分で決めるのだ! という重さが伝わってきます。