下巻では、「遠足のお弁当といえば」「家族のクセ」「今年はやるもの」などのお題から憲法の話が展開される。ちなみに、上巻と重複する解説もあって憲法の全条文を網羅するわけではありません。
上巻の紹介に書いた”連想ゲーム”のような展開例を挙げると。著者の小学生時代、クラス全員で川柳をつくり名前を伏せて作品のみで班分けをしたエピソードから、「そういえば、憲法23条も、『学問の 自由は、これを 保障する』と五・七・五になっています。」と軽妙です。
でも、死刑を合憲とした最高裁の判断について「バカと言うのはダメだが、大バカはOK」と言うトミナガ(著者の親友でとにかくエピソード満載!!)の理屈と同じでは?という指摘など深いところもあって、大人もちゃんと考えたいものです。 (P)