児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

子どもを守る言葉『同意』って何?

 

「同意」と「バウンダリー(境界線)」というなじみのない言葉を説明してくれます。

大前提に「キミのからだはキミのもの」ということがあり、自分の、相手の「大丈夫」と「イヤ」の範囲を「はっきり話す」「よく聞く」こと、それが「同意」の確認。

大丈夫とイヤを分ける線「バウンダリー」は1人ひとり、また時によってもちがう。「同意」はその時の自分の気持ちを信じて決めていい。バウンダリーを越えてイヤなことをされた時「悪いのはぜったいキミじゃない」。

と明快に断言してくれますが、それを親子、きょうだい、友だち、先生、知らない人・・・どんな関係においてもできるには練習が必要と言っています。読んでいて私は、甥っ子が小さかったころ、ぽっこりお腹がかわいくてつい(勝手に)なでてしまった時にぱっとよけられたことを思い出して、はっとしました。

困っている人の助け方も説明しています。子どもの性被害を防ぐだけでなく、いじめやあらゆることに通じる重要なスキルだと思います。  (は)