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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ミルトンズ・シークレット 幸せになる世界一シンプルな方法

 

 ちょっとタイトルがうさんくさいかな? と思って読み始めたけど、思った以上に悪くなかった。ミルトンは、乱暴なカーターにいじめられ、またいじめられるのではないかとビクビクする。するとおじいちゃんから、「今」はいじめられていないのに、その時までなやまなくていいと言われる。そして夢の中で出会ったおばさんに自分の中にある世界について教えてもらう。そして、今をまず明るく生きようと思うという展開。嫌なことがあった後に、くよくよする、という誰でもありがちな展開はわかりやすい。猫を引き合いに出して、猫は今を生きているからクヨクヨしないというところから「今」を生きるという具体的な説明が始まる。著者はスピリチュアル・ティーチャーとのことで、説明はわかりやすいのでそれなりに有用な本だが、ちょっと「知識の伝授、ノウハウ取得」っぽいところがお話としては物足りないと思う。