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こねこのウィンクルとクリスマスツリー

 

読んであげれば4.5歳でも楽しめそう。ウィンクルは3匹のこねこの中でも特に勇敢。ある日、居間にクリスマスツリーが飾られると登ってみたくなる。お母さんに止められるが、夜中こっそり抜け出して、てっぺんまで登ってそこに飾ってあった妖精のお人形に会った。ところが、降りるのは難しく、途中で足をすべらせ、つかんだガラス玉を落としてしまう。ウィンクルは植木鉢の土の上に落ちて無事だったが、ガラス玉は粉々に! 妖精にお願いしてなんとか玉を元通りにしてもらおうとするが、粉々のガラス玉は簡単にはなおらない。小さなこねこの冒険と失敗、それを助けてくれる妖精人形。シンプルだが、子どもたちがウィンクルに素直に共感できる物語。