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かみなりのちびた

 

夏に始まり、秋、冬、春のエピソード5編で構成。
夏休み、ひろしがおへそを出して昼寝していると、お腹の上に何かが。小さくてきいきい声のまっ赤な生きもの、かみなりの子ちびたです。ひろしは、ちびたに連れられ雲の上へ。雲のひこうきレースに出場すると、ひろしとちびたのひこうきが1等賞。ちびたは、雨やかみなりの合図ができる太鼓をもらいました。
秋、ひろしの学校の運動会では、ちびたが玉入れの玉にまじったおかげで、ひろしの赤組が勝ちました。冬、手作りたこをうまく上げているひろしがみこまれて、再び雲の上へ。おばけのバランス玉の位置を直してやり、おばけの国へ無事に帰します。ほかに、自転車ごと雲の上にのぼって、春のふわふわ雲づくりをする話。ひろしは、もうすぐ2年生になる春休み、へそとりを卒業してかみなり工場で働くというちびたとは、お別れとなって終わります。 (は)