児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

もりのおばあさん

 

むかし、森のはずれの小さなうちに、とても年をとったおばあさんと犬のパンク、あひるのポンク、ぶたのピンクが暮らしていました。ある日、この家の持ち主のおいがやってきて、おばあさんたちを追い出してしまいます。パンクたちは、その赤い顔をした”あかなす”から家を取り戻すべく行動を開始。おばあさんに恩がある川ねずみの王さまや、つばめの女王たちに頼んでひとあばれしてもらいますが、”あかなす”が取り寄せた何千匹のねこを相手にあえなく退散。でも、犬のパンクが偶然見つけたハチの大軍を使って、”あかなす”とねこを追っ払うことに成功。おばあさんとパンクたちはうちに帰ることができ、いつまでも幸せに暮らしたのでした。
「もりのおばあさん」というタイトルだが、活躍するのは動物たち。動物たちが知恵をめぐらせ盛んに会話する文章と、漫画家のペンが走るような挿絵が、生き生きした姿を立ち上がらせています。 (は)