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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

アグネスさんとわたし

 

絵本だが、読み聞かせとしては高学年にも使えそう。絵を描くことがすきな女の子、わたしは、田舎の野原の一軒家にかあさんと引っ越した。野原の向こうにはアグネスさんというおばあさんが住んでいた。土でものを作るのがすきなアグネスさんといっしょに、つぼをつくったり、土に落ち葉を混ぜるのを手伝ったりと楽しい時を過ごす。冬になると、アグネスさんにサケのシチューを届け、弱ってきたアグネスさんのために、描いたたくさんの絵を部屋に飾ってあげた。静かな二人の交流が、なにかやすらかな気持ちを運んでくれる。しっとりと読みたい絵本。