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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

神の守り人

神の守り人<来訪編> (偕成社ワンダーランド(28))

神の守り人<来訪編> (偕成社ワンダーランド(28))

神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド(29))

神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド(29))

守り人シリーズ5巻目。序章では牢城での凄惨な場面から始まる。3巻目の最後で大怪我をしたタンダと一緒にいるバルサ。2人は草市へ出かけそこで幼い兄妹に出会う。妹のアスラはその身に強い力を持つ神を宿していた。この巻でバルサが守ることになったのは女の子。チャグムと同じ神を宿していてもアスラはそれを望み、神の力を使って人を殺してしまうが罪の意識はまったくない。またこの巻でバルサのように強い、シハナという女性が登場する。シハナがバサラと違うのは人への情がないことだと思う。バルサとシハナ、チャグムとアスラが対比されているように感じ、上下巻に分かれていても一気に読み込んでしまった。