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オレさすらいの転校生

 

オレさすらいの転校生

オレさすらいの転校生

 

 父親の仕事の関係で、ほぼ1学期ごとに転校を繰り返している風馬(小学校4年生)が主人公。転校生ゆえに、学校ごとに特色があることをよく理解している。今度の学校では競歩が盛んで、運動神経がいい風馬も競歩にはまる。だが、祖父が競歩の指導者だったというサクラは、競歩の実力はあるのに、祖父の死以来しゃべらなくなってしまったという。風馬はクラスのみんなと協力して、サクラがもう一度話せるようになる作戦を考える。全体に劇画調の雰囲気で、勉強は苦手だけど運動神経がいいサッパリ系の主人公が、事件を解決し立ち去っていく。ちょっとアルアルだが、気楽に読める。