ぼくの仕事は貸付の回収作業。非情な上司ユーセフとともに、宇宙をかけめぐる。回収相手は人間とは限らない。特にお得意さんはアンドロイドだ。アンドロイドの人権のために戦うリュセ博士(すてきな女性!)とは、対立するはずだが、なぜか協力し合うはめになることが多い。非情のようで、実は面倒見がいい上司、素直な主人公のドタバタもののようで、見どころは意外とマジな金融システムそのもの。存在しなかった通貨を作り上げたり、関税回避のための金融の動きを操ったり、金融の世界こそファンタジーそのもの!?
ぼくの仕事は貸付の回収作業。非情な上司ユーセフとともに、宇宙をかけめぐる。回収相手は人間とは限らない。特にお得意さんはアンドロイドだ。アンドロイドの人権のために戦うリュセ博士(すてきな女性!)とは、対立するはずだが、なぜか協力し合うはめになることが多い。非情のようで、実は面倒見がいい上司、素直な主人公のドタバタもののようで、見どころは意外とマジな金融システムそのもの。存在しなかった通貨を作り上げたり、関税回避のための金融の動きを操ったり、金融の世界こそファンタジーそのもの!?
著者がこの本の原型を初出版したのは1937年。太平洋戦争に向かう日本の子どもたちに、アメリカの丸太小屋で生まれた貧しい男の子が、大統領になるまでを語った。これは、単なる努力による偉人伝ではない。リンカーンは、一貫して働くことこそ尊く、そうした人々が大切にされなければいけないという強い信念と人種差別への憤りを持っていた。だが、苦労人として、社会を言論の力で変えるためには、粘り強くあらねばならないことも理解していた。そして、アメリカの庶民は、そうした彼だからこそ自分たちの代表に選んだのだ。王のいない国で、普通の人たちがまともな政治ができるのか? 民主主義という新政治体制への冷ややかなまなざしの中、内なる敵との戦いとしての南北戦争に立ち向かうことになったリンカーン。そこでは、戦闘だけでなく、戦後の和解と統一の維持、全ての人の平等を守る政治が必要でした。ふつうの人間の感覚から離れまいとした、彼の生涯の姿勢が魅力。
きっと天使だよ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
第二次世界大戦の爆撃で一瞬にして家族を失った男の子がいた。まわりの人たちに助けられて成長し、優秀で事業に成功し巨万の富を築く。男はアフリカに行き、そこで自然の中で暮らすことを選んだ。だが、そこに戦争がやってくる。戦争さえ避けるような貧乏な村が戦場になり、爆撃と地雷で壊滅。男の子が一人だけ生き残った。さまよう男の子を偶然助けた男は、そこにかつての自分自身を見る。戦争が広がる国の中で、孤児たちが少しづつ連れてこられるようになり、助けを求める難民もやってくる。そしてついに、軍の兵士がやってきた。絶体絶命の時、空からヘリコプターでやってきた謎の上級兵士により解放される。去って行った兵士を「きっと天使だ」と思う。だが、運よくここで助かっても次があるかも・・・・・。もう一歩何かの形で進んでほしかった気もする、
コルデコット賞受賞作。ゆめのこどもが、本当の子どもに迎えられるのをまっているが、いつまでも誰も来ないので、自分で本当の世界に出かけていき、女の子に出会うという作品。抽象的な感じなので、絵本ではあるが、小さい子にはわかりにくいと思う。絵も、ややアニメ的。
ポレケは11歳のオランダの女の子。クラスでオランダ人は2人だけで、ボーイフレンドのミムスもモロッコ系。そのせいでつきあえないと言われてしまった! パパとママは離婚していて、そのパパは、一度も詩を書いたことのない詩人で、マリファナ販売で逮捕されてしまう。担任の先生はママに一目ぼれしちゃうし、ともかく大変。実際、大変そう~としか言いようのない状況だが、ユーモアのある雰囲気と、ポレケが書いた詩がうまく挟み込まれてるのがいい。大人と子どもの境界線がないようなオランダの自己責任の中で何をやってもよい社会は、正直、子どもにはけっこうキツイようなきもするがどうなんだろう? 父親が詩を書かない現実に気づくポレケは、とらそうだけど、おじいちゃんおばあちゃんと、そこの子牛が救いになりそう。