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エンデュアランス号大漂流

 

エンデュアランス号大漂流

エンデュアランス号大漂流

 

 

南極横断を試みるが失敗し、船までなくしながらも乗組員全員28人が、奇跡の生還を果たした事実に基づくノンフィクション。リーダーであるシャクルトンが、絶望の中で隊員の士気を保ち、必要な決断を次々に下していくようすがすばらしい。意思の強さと、それを支える知力・体力のバランスのあり方は、読者に強いあこがれをかきたてる。事実だからスゴイと感じさせてくれるが、ふと現実を思えば、たとえ無事生還しても、目的を達することができなかったとバッシングされるのが現代化も!?