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かわいいゴキブリの女の子メイベルのぼうけん

 

かわいいゴキブリのおんなの子メイベルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

かわいいゴキブリのおんなの子メイベルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

 

概要

ちょっとふとめのかわいらしいゴキブリの女の子、メイベルは、ゴキブリの三つのおきて「あかるいところをはいまわるべからず」「見つかりそうになったら死ぬ気でかくれるべし」「人間の足にはぜったいにちかづくことなかれ」を守って暮らしていたのだが、元来くいしんぼうなメイベルは、残り物に飽き足らず、大切なお客さんのスープの中にとびこんでしまって大騒動を引き起こす。

「メイベル、スープにおちる」と「メイベルお茶会にいく」

の、2本立て。

感想

スラップスティック、というのだろうか。深いことはなんにもなくって、ぽんぽんとテンポ良く、事態が進行し、みんなで大騒ぎして、メイベルを追っかけ回したり、逃げてまた、誰かの鼻面にとびこんだり、と、そんな繰り返し。嫌みがないので、健全にわっはっはと笑ってそれでおしまい。もう少し物足りないという人もいるかもしれない。

まあ、ゴキブリがだめだ、という人にはぞっとするおはなしだと思うが。