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海辺の宝もの

 

海辺の宝もの

海辺の宝もの

 

 1800年代のはじめ。貝や魚の形をした変わり石を掘るのを楽しみ、それを海辺に来た人にみやげとして売ってささやかな収入にしていたやさしい父。メアリーは父や兄とともに石を掘りに行くのが大好きだった。だが、貝がどうして石になってしまったのか? メアリーには不思議でたまらない。だが、やさしかった父は病気で死んでしまった。若い兄の収入だけでは食べていくのも難しい。だが、偶然が、メアリーに変わり石を売る仕事を思いつかせる。都会から来た科学者たちに、これは「化石」というものだと教えてもらい、メアリーは一つ一つの違いをしっかり見ながら化石の発掘を生涯の仕事として取組み自立していく。自分のやりたいことをみつけ、認められる幸せがうれしい作品。