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燃えるアッシュロード

 

燃えるアッシュ・ロード (1980年) (偕成社文庫)

燃えるアッシュ・ロード (1980年) (偕成社文庫)

 

 乾燥しきった草原は、わずかな失火が大火につながる。キャンプでアルコールランプを倒してしまったために火をつけてしまうグレハム、ハリー、ウォーレスの3人。火は燃え広がり、草原の中の街、アッシュロードに向かってしまう。大人が消火に向かい、子どもが残された街へ。頑固な父のもとで苦しみ、その父が発作で倒れたことを抱え込むローナ、一人息子として甘やかされることにいら立っているピーターなど危機に直面した子どもたちの個性が魅力。