ファッションに疎い中高生男子に、ファッションの基礎知識と誰でもおしゃれを楽しめるようになる考え方や行動のヒントをくれる本。
服を自分で選ぶことは「自我」の目覚めだと言い、自分自身の捉え方や生きざまがファッションに表れるという人生論も述べつつ、絶対にはずさないオススメアイテムを具体的に提示してくれて実践的。オスが美しい動物が多い中で人間はメス（女性）の方が圧倒的にファッション意識が高く魅力的に輝いている！女の子に学ぼう！とも力説している。
へえー！と思ってしまったのは、イマどきな感じのするレイヤー（重ね着）が実は日本人が発展させたファッション・テクニックだという指摘。そもそも十二単が「究極のレイヤー」だとか、白人や黒人に比べるとスタイルの劣る日本人が服を重ねることでバランスのいいラインをつくったこと、また湿気の多い気候に合わせて脱ぎ着できることが求められたことなど、パリこそファッションの中心かと思いきや日本人も自信を持っていいのかもと思いました。
