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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

けものとかりゅうど

 

 

小鳥や動物たちが森で平穏に過ごしていると、森のそばの家で狩人が目覚め鉄砲を持って出かけます。危険に気付いた1羽の鳥が動物たちに知らせ、動物たちは物陰に身をひそめました。狩人は獲物を1匹もみつけられないままやがて日は落ち。くたびれ果てて木の根元に鉄砲を置いて眠ってしまいます。そっと近寄ってくる動物たち。鉄砲や荷物を森の中に隠します。目覚めた狩人が森を探し迷うのを見て気の毒に思った動物たちは、鉄砲を返して狩人の家まで道案内。そこで狩人は鉄砲を2つに折り、動物たちと仲良く暮らすことにしたのです。
ハンガリーの切り絵作品から着想を得たそうで、木や動物たちなどがすべてつなげて切り抜いたように描かれているのが特徴です。 (は)