児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

星と宇宙のふしぎ109

 

 各ページに問いと答えが書いてある。ページの上半分は写真、下半分は文字という構成。こうしたQ&A形式の本でつい思ってしまうのは質問を設定しているのは誰? ということ。たぶん著者なのだろう。実際の子どもから聞いたら、またちょっと違う質問や答えられない質問がでるのではないか?などと思ってしまう。たとえばQ38月周回衛星「かぐや」はなにをしたの?という問いがあるが、そもそもそんなものがあったんだ! と思ってしまった。無理にQ&Aにしない方が良いものもあるのでは? 全体で伝えたいものがなんとなく拡散してしまうように感じた。きちんと読むのではなく、気楽に開いて楽しむ本としてはよいと思う。