国連で軍縮問題を担当する著者。毎日小学生新聞で2019年4月~2021年1月に連載されたものをまとめたもので、16編の文章で取り上げるテーマは、どれも現在進行中、地球規模の課題ばかり。紛争、難民、核兵器、格差、ジェンダー、国境のないサイバー空間の安全保障、そしてコロナ危機など。市民が社会を変えてきた歴史を思い起こして、世界を未来を変えていこうと、力強く呼びかける。
子どもには、12「 三つの提案―対話と勇気と信念と」や13「 コロナ危機―みんなが安全でなければ」からすすめたい。著者の小学3年生当時のクラスでの出来事や父親の言葉が、より身近なものとして響きそう。 (は)
