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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

いろのかけらのしま

 

混乱したのは「ぼく」と言っているのが誰か?ということ。表紙の鳥(たぶんエトピリカ?)なのかとは思う。プラスチックの海洋投棄を批判した絵本だとは思うのだが、いろいろな色、というほどカラフルな印象がない。また動物や鳥たちがプラスチックをかんだり頭に乗せたりしている絵は、楽しく遊んでいるようにも見える。一見むじゃきそうだが、だからこそ悲劇なのだと理解できるのは、少し大きい子かもしれない。実際の被害のようすをもう少しわかりやすく描いて欲しいと感じた。