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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ひびけわたしのうたごえ

 

山奥にある自宅から学校に行くためにはスクールバスに乗らなくてはいけない。そして、スクールバスが通る道に出るためには、まだ暗いうちから家を出て歩いていかなければならない。6歳だった頃、冬の寒い道に出ていく私は、闇の恐ろしさを紛らわすために歌を歌いながら歩いて行った。あたりは徐々に明るくなり、暖かいスクールバスに飛び乗る。ただそれだけの物語だが、暗い中の不安と夜明けの希望、必ず日が昇っていくという確信の力強い絵本。高学年によみきかせするにも使える。