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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ウサギとぼくのこまった毎日

 

ベネット先生はウサギのユッキーを飼っていて、学校にも連れてきて作文や絵の課題の題材にしていた。でもトミーはユッキーが苦手だ。2歳下で2年生の妹アンジーは大好きだけど。お父さんの仕事は俳優だけど、ときどき仕事がない。そして最近は仕事がない! アンジーは、ベネット先生が親の病気のために学校をお休みするベネット先生から嬉々としてユッキーをあずかってきたけど、結局世話をすることになったのはトミー。そしてユッキーがおしっこをかけたせいで、主演俳優が激怒、お父さんと監督をしているおじさんの映画の仕事は吹っ飛んでしまった。ユッキーと遊んで冷えてアンジーは熱を出した。ユッキーは呪いのうさぎなんじゃないかと思う。ウサギのユッキーの人間なんかかまいなしの態度と、振り回されるトミーの心の動きがよく描かれていて楽しく読める作品。