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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

給食室のいちにち(2023課題図書小学校中学年)

 

給食室で仕事をする8人のようすを描いた絵本。栄養士の山川さんは、30〜40代位の男性で、専門職で正職員かなという感じだが、調理員の人たちは年齢、性別、国籍も、多様でひょっとすると非常勤もしくは委託会社の社員などと思ってしまった8人中2人が外国籍というのは、今の日本が外国の方の助けがないと仕事がまわらない象徴かもしれませんね。実際に取材をして。モデルさんがいるでは、と、思います。表紙裏に、担当や仕事の場所によって、エプロンやてぶくろ、くつの色が決まっていることが書いてあるが、なぜ決まっているのかは、書いていない。これは、子どもたちに理由を推理させるため? 絵本形式で、身近な給食が題材なので、本を読むのが苦手な子が読んで、なんとなく感想文をかくには向いていると思う。