「あしながおじさん」でジュディーの親友だったサリーが、孤児院の院長になって改革に奮闘する日々を、サリーの手紙でつづる。
相手は、ジュディーのほか、政治家である婚約者、孤児院に出入りする青年医師。
恵まれた境遇のサリーが、孤児たちへの愛に目覚めて、制服や徹底服従を廃し、子どもたちがほしい物を買い着たいものを着る、家庭的な生活をつくってゆく。
手紙文から、ジュディ―は、あしながおじさんことジャービスと幸せな家庭を築いているのがわかるが、孤児院改革をしているのがジュディーじゃないのが、なんだかがっかり。ジュディー自身の成長を共感できる前作に比べると、こちらは大人向きです。 (は)