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美しき野生 ブック・オブ・ダストⅠ

 

ライラの冒険シリーズの前日談。マルコムはパブ兼旅館の鱒亭の息子で11歳。「美しき野生」号というカヌーを持っている。好奇心が強く、頭の回転もいい。家の仕事を手伝いながら、客たちのおしゃべりに耳をかたむけている。近くのゴッドストウ女子修道院にもよく出入りして仕事を手伝っているが、ここに赤ん坊があずけられたことを知る。ライラだ。この赤ん坊を探ったり、奪ったりしようとする動きがある中、ヒットラーユーゲントを思わせるような聖アレクサンダー同盟の勧誘が学校で起こる。マルコムは、偶然入手した不思議なメモを仕込んだドングリをきっかけに真理計研究者ハンナと知り合った。はたして、敵の狙いはなんなのか? ライラの運命は? マルコムの素直で伸びやかなキャラが魅力です!