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バレエをおどりたかった馬

 

ある日、旅のバレエ団に出会ったいなかの馬が、自分もバレエダンサーになる!と決心。仲間のぶた、めんどり、ひつじとわかれて町へ出ます。

おしゃべりなオウムや元オーケストラ団員で大家のグレーネさん、バレエ学校の女の子たちの励ましで、馬はなんと、最優秀でバレエ学校を卒業。市長さんのお屋敷のパーティーに招かれますが、ダンスを失敗。

そんな時、いなかの仲間から連絡が入り、馬は、グレーネさんたちと連れだっていなかへ帰ることに。そして広々とした野原で、ぶたたちを前にして、美しくかろやかにバレエを踊ってみせたのでした。

シュールな設定に、いつのまにか引きこまれ、ラストは幸福感に包まれます。

列車に乗るのに失敗して体の半分が外に出たままだったり、バレエ学校の友だちの誕生日パーティーに女の子に変装して参加したりする姿が笑えます。 (は)