児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

お菓子はすごい!

 

パティシエ、シェフが先生となってプロのこつをおしえてくれるシリーズ。

子どもが「はじめて」つくることを想定し、冷蔵庫や冷凍庫で冷やしかためるものから、ホットプレートで焼けるもの、オーブンでつくるものへと進む章立てや、詳しい説明の工夫をこらしています。

例えば、混ぜ方の説明。「さっくり混ぜる」について、「ゴムベラを、丸くなっているほうを下にしてもち、生地に入れる。」ところから書いてあります。

また、「この本の使い方・きまりごと」というページには、「道具は、きちんと洗って、水けをしっかりふきとったものを使っています。」なんてことまで。

本文に入ると、それぞれのお菓子のつくり方のページには、「はじめにやっておくこと」という段取りが必ずあって、手順ごとの写真もきめ細かく入っています。

正直いうと、読むところがいっぱいだな・・・という印象。でも、上手においしくつくるには”急がば回れ”。低学年には、おとなが一緒にしっかり読んで始めたい。

和菓子やチョコレートのお菓子も載っています。

細かいことが気になりましたが、いくつかのレシピで、「ここでは〇こ分の材料でつくっている」というような注意書きが小さくあります。書いてあるとおりの分量でつくると、写真の見た目とちがって、子どもが迷わないかな、と思いました。 (は)