児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

チベットのむかしばなし しかばねの物語

 

自分が犯した罪滅ぼしのために、幸いをもたらすしかばねを連れてくるようにいわれたトンドゥプ。だが、帰るまで一言も口を聞いてはいけない。しかし、しかばねの話があまりにおもしろいために、つい言葉がでてしまい、何度もやり直すことになる。理不尽な王の挑戦を知恵で出し抜く「テンセル」、人からどろぼうして金持ちになった男を貧乏な若者が逆襲する「金持ちのどろぼう」のように知恵で勝利するはなしや、カエル息子がお姫さまを嫁にすると言い、みごと末のやさしいお姫さまを手に入れる「カエルとおひめさま」、その他類話もあるが個性を感じる昔話集。読んであげれば、4.5歳でも楽しめると思う。