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権大納言とおどるきのこ(今昔物語絵本)

 

今は昔。京の都にとても食いしん坊な権大納言がいました。友だちの陰陽師からは、食べ過ぎは体に毒だと小言を言われつつも、不思議なまじないの力をもつ陰陽師に、権大納言は何かと助けてもらっています。

ある秋の日、紅葉に燃える山へ出かけた権大納言は、美しい景色にみとれるあまり、がけ下へ転がり落ちてしまいます。でもそこで、おいしそうなひらたけを見つけて大喜び。かごいっぱいに摘んで帰る途中、珍しいきのこを手に踊りまわる女たちと出会い、食べると誰もが踊り出してしまうというそのきのこと、ひらたけを交換して帰ります。

さっそく、友だちの陰陽師を招いて、おどるきのこをふるまいますが、陰陽師にはいっこう効かず。はておかしいなと、自分が食べると、権大納言は手ふり足あげ、踊りが止まらなくなってしまったのでした。

今昔物語集の説話をもとに創作した絵本。本書は、読み聞かせにも使えそうです。 (は)