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「働く」の教科書ー15人の先輩とやりたい仕事を見つけよう!―

 

「働く」の教科書 ―15人の先輩とやりたい仕事を見つけよう! ―

「働く」の教科書 ―15人の先輩とやりたい仕事を見つけよう! ―

 

タイトルからはわからないが、特別支援学校を卒業した人たちが様々な職場で働く様子や、本人と上司へのインタビュー、そして読者に自分の場合や労働観などを考えさせる質問で構成される。質問は、あなたが「やりがい」を感じることは?どんなサポートがあれば苦手なことにチャレンジできそうか?悩みを相談する相手はいるか?など。
すべての漢字にふりがなが振られ、障害のある生徒に読みやすいよう配慮がされているが、障害にかかわらず、すべての中高生が「働く」ことについて考えることができる内容、つくりとなっている。「働く」とは、自分を知ること、自分の身の丈の範囲で、能力や得意なことを生かして働けばいいのだということがわかり、働きたい!という気持ちにさせてくれる。
いくつかの職場を経験し十分「働く」を経験している私も、もっと真摯に仕事や働くことに向き合わなければと、背筋の伸びる思いがした。