バルサの食卓

バルサの食卓 (新潮文庫)

 国際アンデルセン賞受賞おめでとうございます、の上橋先生！　上橋氏の本に出てくる食べ物シーンの抜粋と、そのレシピ。そして出来上がり写真。さらにそこへ、上橋氏が食べ物にまつわる思いを加えている。どうということはないが、こういう本は見ているだけでも楽しい。また、図らずも作品解説的になっており、タンダが料理上手で、チャグムが精霊の卵を宿したことからジェンダーフリーの作家と評されて本人がびっくりした、という記述などは面白かった。