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岳ちゃんはロボットじゃない

 

岳ちゃんはロボットじゃない (こころのつばさシリーズ)

岳ちゃんはロボットじゃない (こころのつばさシリーズ)


 
草太のクラスに、岳ちゃんが転校してきた。岳ちゃんは幼馴染の友達だったが、ある日突然引っ越ししてしまい、ずっと会えないままだったのだ。
動物が大好きな岳ちゃんがつけていた、カブトムシの観察記録が表彰された。それは、本当に細かく観察記録が書かれていて、草太だけでなく、クラスのみんなが岳ちゃんのカブトムシの観察記録を楽しみにするほどだった。
 
一方、岳ちゃんは、サッカー部の男の子たちに嫌がらせをうけていた。草太もクラスの女の子も、サッカー部の男の子たちに注意をするが、肝心の岳ちゃんが嫌だと言わないので一向に改善されない。
そんなある日、事件は起こった…
 
カブトムシの話と、いじめの話が無理やり詰め込まれているため、どっちも薄い話になってしまったような気がします。実際は、小学生において運動神経がいい子ってあまりいじめられないとは思うけど、どうなんでしょうか?(岳ちゃんは運動神経がよいことして描かれています)
後半、嫌がらせの挙句、草太にキスをする岳ちゃんの話では、いよいよ日本の児童文学もセクシャリティー問題に対して取り組むことにしたのだなぁー進んだなぁ〜、と思ったものの、そっち路線に話が流れていくわけでもなかったようです。反省。