児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

魔法の館にやとわれて

 

魔法の館にやとわれて―大魔法使いクレストマンシー

魔法の館にやとわれて―大魔法使いクレストマンシー

 

 館の人が「可能性の糸をひく」せいで、世界は微妙に変わってしまう。コンラッドは、上の学校に進みたかったのに、おじさんのせいでその館へと奉公に出ることになった。途中でであったクリストファーは、周りをちょっとこばかにしている様子が気に食わないが、まちがいなく頼りになる。クリストファーが探しているのはミリーという女の子。館には、世界のゆらぎがあつまっている。《風の脚》の召還など、神秘的な雰囲気にかけてはさすが、クレストマンシーものを読み直したくなる。