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封魔鬼譚 三混沌

 

封魔鬼譚(3)渾沌

封魔鬼譚(3)渾沌

 

 主人公は1巻の敵役楊月と1巻の主役李斗の行方不明の画家志望の兄李文徳。偶然に馬車に乗り合わせた一行9人の客と御者、用心棒の合計11人は、馬車の事故で廃村にたどり着く。だが、そこから出ようとすると、どうしても出られない。道を進むと他の道に飛ばされ、その規則性も発見できない。そして、そこを混沌の魔物が襲い、襲われたものは砂になってしまう。そんな中、楊月はかつて捕まった時、なぜかかばうことになった方丹と、逃亡のために組んだ文黒の思い出がしきりによみがえる。3部作完結というより、ちょっと番外編のような作品です。