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リサと柱時計の魔法

 

リサと柱時計の魔法 (文研じゅべにーる)

リサと柱時計の魔法 (文研じゅべにーる)

 

 孤児のリサが、春休みの1週間にひきとられたのはコウツワース夫人の家。さまざまな委員を務め、目まぐるしく動きまわるコウツワース夫人に、リサは緊張してしまいますが、その家のおばあさんの優しさに救われる思いがした。リサは、密かにおばあさんがリサに人形を作ってくれることを願うが、そのようすがなくて心配・・・。リサの出現によって、コウツワース夫人と夫の生活が変わる物語はこのまま予定調和に向かって進むかと思っていたところ、ちょっと意外なラストとなる。原作は1959年だが、古さを感じない。